太ももから膝の外側の痛みが起こる5つの原因

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太ももから膝にかけての外側部分に痛みが生じる原因や、その治療法、さらに日常的にできるケア方法や専門的な予防策についてご紹介していきます。40代以降の方はもちろん、若い頃からランニングなどの運動を続けている方にも、外側の膝痛は起こりやすいといわれています。

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痛みは軽度のうちに適切な対処をすれば大きなトラブルを防ぎやすく、日常生活での不便を最小限に抑えることができます。もし今まさに「膝の外側が痛い」「太ももの外側を押すと違和感がある」といった症状で悩んでいるなら、本記事を参考に痛みの原因を見極め、必要に応じて専門医の診察を受けるきっかけになれば幸いです。

クリニックの受診を検討している方は、痛みが長く続くほど治療も時間がかかる傾向があるため、早めの受診によってスムーズに回復を目指しましょう。

太ももから膝の外側の痛みが起こる5つの原因

ここでは、太ももの外側から膝の外側にかけての痛みを引き起こす代表的な要因をご紹介します。

それぞれの原因によって症状の出方や対処法が異なるため、大まかな特徴を押さえながら読み進めてみてください。

腸脛靭帯炎の発症メカニズム

腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)は、大腿筋膜張筋という筋肉から膝の外側に向かって伸びている丈夫な靭帯です。ランニングや階段の昇り降りのような動作を繰り返すと、この腸脛靭帯が膝の外側で骨と擦れ合い、炎症を起こすことがあります。これがいわゆる腸脛靭帯炎(ランナー膝)と呼ばれる症状です。

走る距離が急に増えたり、下り坂や硬い路面を長時間走ったりすると、膝の外側に強い負担がかかり、腸脛靭帯がこすれて痛みが起こりやすくなります。

痛みが進行すると、歩くときにも外側がズキズキして足をまっすぐに踏み出せなくなり、姿勢が乱れてしまうこともあります。

腸脛靭帯炎は初期段階であれば休息とアイシングなどで改善することも少なくありません。しかし、痛みが蓄積した状態を放置していると、靭帯に炎症がこびりついて慢性化する恐れがあります。

特に運動量が多い人や、姿勢の癖で腸脛靭帯に負荷が集中しやすい方は、腰や股関節、足首の可動域にも気を配りながら、総合的に体の使い方を見直すと予防しやすくなります。

外側半月板の損傷と変性

膝関節のクッション役を担う半月板は、年齢とともに徐々に弾力が失われ、傷つきやすくなります。外側の半月板に負担がかかるスポーツや仕事を続けていると、小さな断裂(亀裂)が生じ、それをきっかけに痛みや炎症が起こるケースが見られます。

痛みは膝の外側や太ももの外側にまで及び、曲げ伸ばしの動作がスムーズにいかなくなることもあります。加齢による変性が重なると、ちょっとした動作でも炎症を繰り返し、だんだん症状が長引くようになるのが特徴です。

外側半月板の損傷は、レントゲンだけでははっきりとした診断が難しい場合があります。MRI検査を行うと軟骨組織の状態を詳しく見られるため、自己判断せず専門の医師に相談して、必要なら画像検査を受けると安心です。

半月板が大きく損傷している場合でも、すぐに手術が必要とは限りません。炎症を抑える治療やリハビリを根気強く行うことで、痛みが和らぎ日常生活を取り戻せるケースも多いです。

大腿筋膜張筋の緊張と炎症

大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)は、骨盤の外側から太ももの外側を通って膝のほうへ伸びる筋肉で、腸脛靭帯とつながっている点が特徴です。

ランニングや立ちっぱなしの仕事を続けていると、この大腿筋膜張筋が過度に緊張し、周囲の組織に負担をかけます。筋肉自体の疲労や炎症に加え、筋膜が癒着してしまうと、痛みや張り感が太ももの外側に集中しやすくなります。

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この筋肉の張りを放置すると、付近の腸脛靭帯や膝関節にも影響が及びやすく、膝の外側だけでなく太もも全体が常に張っているような感覚になることもあります。

痛みが軽い段階でも、ストレッチを怠ると状態が悪化して慢性化することがあるため、運動後や長時間の立位作業のあとには適度に筋肉をほぐす習慣を持つことが大切です。

外側側副靭帯の機能不全

膝の外側には外側側副靭帯(そとがわそくふくじんたい)という靭帯があり、内側に傾かないよう膝関節を安定させる働きを担っています。

思いがけない方向からの衝撃や捻り動作でダメージを受けると、外側の痛みや腫れが起こることがあります。靭帯が伸びきってしまったり、一部が断裂したりすると、膝のグラつきが生じて歩行が不安定になり、痛みも伴ってきます。

スポーツや日常動作で繰り返し少しずつダメージが加わり、気づかないうちに靭帯の機能が低下していることもあります。

外側側副靭帯の損傷は、MCL(内側側副靭帯)の損傷に比べると起きにくいとされていますが、外側部に違和感を覚える場合は疑ってみる必要があります。専門家による診断のもと、適切なリハビリやサポーターの使用を続けることで、靭帯の回復を促しながら痛みの軽減を目指すことが可能です。

変形性膝関節症の外側部症状

変形性膝関節症は加齢とともに軟骨がすり減り、関節に炎症や変形が生じる疾患です。一般的には膝の内側に症状が出やすいといわれますが、場合によっては外側に変形が進むケースがあります。

外側部が擦り減ると痛みも外側に集中し、歩くたびにこわばりや腫れを感じることがあります。変形性膝関節症が進むと、脚のラインが変わってしまい、さらに外側に負担がかかるため、痛みが増幅するという悪循環に陥りやすくなります。

このように、変形性膝関節症による外側痛は、ほかの疾患と区別がつきにくい部分があります。

放置していると症状が進行し、やがて日常の動作にも大きな影響を及ぼすため、早めに専門医へ相談することが望ましいでしょう。軽度の段階で適切な治療を行えば、手術を回避できるケースも少なくありません。

太もも外側の痛みに効果的な3つの治療法

先にご紹介した原因によって生じる痛みを和らげるには、まず的確な診断が必要です。そのうえで、どのような治療法が適しているのかを医師とともに検討していきます。

ここでは代表的な3つの治療法を挙げ、それぞれの特徴や効果が期待できる場面を解説します。続くh3で治療方法の詳細や注意点を順番に紹介していきますので、ぜひご覧ください。

超音波やレーザーによる炎症改善

腸脛靭帯炎や外側半月板の炎症などが原因の場合、患部の炎症を抑えて痛みを和らげる治療が大切です。超音波やレーザーなどは、痛みのある箇所にエネルギーを届けることで血行を促進し、炎症物質を効率よく散らす作用が期待できます。とくに腸脛靭帯炎など、炎症が表面的に広がっている場合に用いられることが多い治療法です。

これらの物理療法はリハビリの一環として行われることが多く、施術時間も比較的短いのがメリットです。

ただし、超音波やレーザーを当てただけですぐに痛みが完全に消えるわけではなく、あくまで症状の改善をサポートするものと考える必要があります。日常的な動作の見直しやストレッチなどと併せて行うと、より効果的に痛みが緩和しやすくなるでしょう。

専門的なストレッチ指導

太ももから膝の外側にかけて痛みがある場合、大腿筋膜張筋や腸脛靭帯を中心に、足全体の筋肉や関節のバランスを整える必要があります。専門的なストレッチ指導では、ただ筋肉を伸ばすだけでなく、体の癖や姿勢の乱れを踏まえたうえで「どの部分を優先的に伸ばすと効果的か」を教えてもらえます。

自己流でストレッチをしていると、ほかの部位をかばいながら動かしてしまい、思うように伸ばしたい筋肉がほぐれないまま終わってしまうことがあるからです。

ストレッチは一度や二度行っただけではすぐに変化がわかりにくいものです。大切なのは、症状に合った正しい方法を継続していくことです。

専門家の目で動きのチェックを受けると、普段気づかない悪いクセや姿勢が見えてきます。その結果、痛みの根本原因を突き止め、少しずつ軽減を目指すプロセスを組み立てやすくなるでしょう。

筋膜リリース療法の活用

痛みの原因として、筋肉や筋膜が癒着している場合があります。筋膜とは筋肉を包み込んでいる膜のことで、疲労や炎症が続くと硬くなり、動きにくさや痛みをもたらします。筋膜リリース療法では、手技や専用の器具を用いて筋膜の癒着をはがし、血流やリンパの流れを整えることを目指します。

大腿筋膜張筋や腸脛靭帯の硬さが強い方は、この療法によって外側の痛みがやわらぐケースがあります。

ただし、筋膜リリースもやりすぎるとかえって筋肉を痛める恐れがあるため、専門家に任せるのが無難です。自宅でセルフリリースを行いたい場合は、正しいやり方を身につけるために指導を受けると安心でしょう。

痛みが強い部位ほど刺激を加えるときに注意が必要なので、くれぐれも無理をせず、適切な方法と頻度を守ることが大切です。

膝外側の痛みを和らげる3つのケア方法

上記のような治療を受けつつ、日常生活の中でもセルフケアを実践すると回復が早まりやすくなります。

ここでは、膝の外側が痛むときに試してほしい3つのケア方法をピックアップしてみました。

アイシングとホットパックの使い分け

痛みが強いときや運動直後には、患部を冷やすことで炎症を抑えやすくなります。これはアイシングと呼ばれる方法で、氷や冷却パックをタオルに包んで10〜15分程度あてると、過度に熱をもった部分をクールダウンできます。

一方で、慢性的な筋肉のこわばりや血行不良が原因の痛みには、ホットパックなどで温めるのが有効です。温めると筋肉がほぐれ、血流が良くなるため、痛みや疲労感が和らぎやすくなります。

このように、アイシングとホットパックをうまく使い分けることで、痛みの性質や状態に合わせたケアが可能となります。

ただし、冷やしすぎや温めすぎはどちらも逆効果になりかねないので、様子をみながら適度に行うことがポイントです。また、冷却後にすぐに熱いお湯につかったり、温めたあとにすぐに冷たい水をかけたりなど、極端な温度差を与えるのは避けたほうが無難です。

テーピングによる負担軽減

腸脛靭帯炎など、筋肉と靭帯に負担がかかっている場合、テーピングによって痛みを緩和できることがあります。

膝の外側を保護するようにテープを貼り、靭帯の動きをサポートすることで、負荷の集中をやわらげるのです。テーピングの貼り方は複数あり、原因となっている部位や痛みの度合いによって変わりますので、専門家に相談しながら最適な方法を覚えるといいでしょう。

テーピングは応急処置や軽度の症状のサポートとしては効果的ですが、根本治療ではありません。

テープに頼りすぎると、本来動かすべき筋肉を使わなくなってしまい、結果的に筋力バランスを崩す可能性もあります。あくまで治療やリハビリと並行して、症状を和らげる一時的な手段として活用するのが理想です。

適切な運動強度の設定

運動をする習慣がある人は、今一度、自分の運動強度が適切かどうかを振り返ってみましょう。急激に走行距離を伸ばしたり、急にハードな運動を始めたりすると、筋肉や靭帯への負担が大きくなり、外側の膝痛につながりやすくなります。

ウォーキングやジョギングなどを行うときは、痛みが出ない範囲で、少しずつ負荷を上げていくのがおすすめです。

また、疲労が溜まっているときや体が硬くなっているときには、休息をしっかり取ることも忘れてはいけません。

筋肉や関節に適度な休息を与えることで、炎症の回復やリフレッシュが促進されます。運動は継続が大切ですが、無理をしすぎると逆に回復に時間がかかってしまうため、体のサインを見逃さないように注意しましょう。

痛みの予防に必要な3つの専門的アプローチ

ここまで述べてきた原因や治療、セルフケアを踏まえても、痛みがどうしても長引いてしまう場合があります。その際には、専門的な視点で痛みの要因をさらに掘り下げ、適切なアプローチを考えることが欠かせません。

以下に挙げる3つの手段は、膝の外側痛が繰り返し起こらないよう根本的に対策するためにとても重要です。それぞれのh3で、その具体的な方法や診療の流れをご紹介していきます。

詳細な動作分析による原因特定

膝の外側痛は、単にその部位だけが悪いというわけではなく、股関節や足首の動き、さらには腰や骨盤の位置関係も影響している場合があります。

たとえば、走るフォームや歩くときの姿勢が悪いと膝の外側に過度な負担がかかっているかもしれません。そこで、専門家による動作分析(フォームチェック)を受けると、自分でも気づきにくい癖や不自然な重心の置き方を発見しやすくなります。

動作分析では、カメラやセンサーを使って細かい角度や動きを解析し、改善すべきポイントを具体的に示してもらえます。

言われたときにはピンとこなくても、映像で確認することで「自分はこんなに膝が内側に入っていたんだ」とか「右脚ばかりに体重を乗せていたんだ」といった実態がわかるのです。こうした客観的な情報に基づき、必要なトレーニングや生活習慣の修正計画を立てることで、痛みの再発を防ぎやすくなります。

個別化されたリハビリプログラム

太ももの外側や膝の外側に痛みがある患者さんであっても、その痛みの要因は人によってさまざまです。半月板の変性が大きいのか、腸脛靭帯に大きなストレスがかかっているのか、はたまた骨格の配列に問題があるのか。

それぞれを正しく見極めたうえで、個別化されたリハビリプログラムを組むのが理想です。

リハビリの内容は、筋力を強化するエクササイズだけではなく、柔軟性を高めるストレッチやバランス能力を養うトレーニングなど、多岐にわたります。痛みの度合いが強い時期には、無理をせず身体を休めながら徐々にリハビリの強度を上げていくことも重要です。

専門家の指導のもとでプログラムを継続していくと、自分の体の弱点や改善すべき動作を確実に把握でき、痛みの再発を防ぐうえで大いに役立ちます。

継続的な経過観察と調整

痛みが一時的におさまっても、根本的な原因が解消されていなければ、また同じような症状がぶり返す可能性があります。

そのため、定期的にクリニックやリハビリ施設を訪れ、状態をチェックすることが望ましいです。専門の医師や理学療法士に診てもらい、症状の変化や動作の改善具合を確認することで、次の治療方針やトレーニングメニューを調整していくことができます。

とくに腸脛靭帯炎や外側半月板損傷などは再発しやすい面があるため、焦って完全に復帰しようとせず、痛みの出方を見ながら徐々に運動量を増やしていくのが安全です。

クリニックによっては専門的なリハビリを定期的に実施できる体制を整えているところもありますので、必要に応じて医師やスタッフと相談しながら継続的なサポートを受けるといいでしょう。

まとめ

もし膝の外側が痛くて長年悩んでいる、あるいは最近急に痛みが出始めたという場合は、早めにクリニックを受診して原因をはっきりさせるのがおすすめです。

専門の医師や理学療法士と相談することで、自分に合った治療プランやリハビリの進め方が分かり、回復への道筋がクリアになります。

痛みを放っておくと運動能力が落ちるだけでなく、生活の質が下がってしまうことも少なくありません。

どうぞ遠慮なくお問い合わせいただき、専門的なサポートを受けてみてください。医療スタッフが親身になってサポートし、一日でも早く膝の外側痛から解放されるよう力を尽くします。あなたの膝が回復し、また思いきり体を動かせる日常を取り戻せるよう、一緒に解決していきましょう。


竹下整形外科

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